nagomusiの染め織り日記

大分県由布市で、染め織りの体験教室をやっています。

卒園おめでとう!Kちゃん、長い間ありがとうございました!

長男が保育園を卒園しました。
大好きな担任のKちゃんは若くてかわいい先生!年長のひまわり組さんを
赤ちゃんの時からずっとお世話してくださり,ご本人も保育士として初めておくりだしてくれました。


ここはさくらさくらんぼ保育の実践校。幼少期は心と体の根っこをはる時期、と
ほんとに毎日泥んこになって遊ばせてくれました。
Kちゃんもいつも裸足で、子供たちと本気で遊んでいました。
シャベルを持ち、園の築山に誰よりも(気がつくと子供より)深く穴を掘ってたり(笑)
子供たちは真冬でもパンツ一枚で大きな穴にお湯を運び泥温泉をしたり・・・
とにかくダイナミック!な保育園でした。
Kちゃんは体もしなやかで、子供たちの毎日のリズム運動のお手本。ピアノも上手でしたあ!
外で本物の体験を!感動を!という素敵な園の方針もあり、
毎日のように大分川や近くの神社に散歩に連れだしてくれました。
あれだけの活動量、ちょろちょろする園児を誰ひとりとして
事故に合わせることなく見守るって、大きなプレッシャーだったと思います。


こけては立ち上がり、木の実を拾い、花の匂いをかぐ、友達と一緒に歩く・・・
日々のそんなことが、小さな子供にとってどれだけ大きな財産になったかわかりません。


年長さんになったら、鉄棒、とび箱、竹馬とのりこえる為の「壁」も用意され
子供たちはがんばる力と友達を励ます心も育ちました。
Kちゃんは克服する子供と一緒に心から笑って泣いてくれました。
卒園式はその集大成でもあり、みんなどの子も最高にかっこよかった!


先日最後の半日保育(ここはオープンでいつでも親が参加できます)をした私。
子供同士のケンカ勃発!Kちゃんは見守りながら待つ、子供らで解決できるのをかなり待つ。
仲裁にはいる子、笑いで場を和ませる子、腹へったあ!とはやしたてる子。いろんな子がいる中
りんとしたKちゃん。これ以上は。。。という場面でようやくKちゃん登場。
まず、双方の言い分を聞き、一旦受け止めた上で「みんな、どうしたらいい?」と
解決方法をみんなで考え、提案。ぐずぐずになる前にあっさり和解(笑)
見事なタイミングのKちゃんを見ていて、改めて感激しました。
親よりも長い時間、大勢の子供の母であり、幾度となく大波小波乗り越え
日々子供たちを成長させてくれたんだなあ。。。と。
私はつくづく、息子の肉親以外の人生最初の出会いが、本気で信頼できる大人と
素敵な仲間になった友達でほんとにラッキーだと思いました。


長くなりましたが、そんなKちゃんに何か手作りのものを!と
手織りのタペストリーをお別れの会でプレゼントしました。
事前に内緒で用意した共同制作。とっても喜んでくれました!

年長さんは雑巾から始まって、巾着袋、ひな人形、針山。。いろんな針仕事をしてきました。
自分で使う縄跳びも布を裂いて編みます。そんな子供たちなので心配無用。
まずは好きな草木染めの糸を選び、30回板杼に巻く、
両手両足フル可動させて、時折好きな羊さんの毛も遊びに入れながら
ほとんどの子が初めての機織り、楽しんで作りましたよ!
親もがんばりました!羊毛で子供の一文字を貼りつけ、フェルトバッジを作ってもらいました。
それぞれが織った30センチ位をタぺのれんにして、
世界にひとつしかない素晴らしい作品ができました!

Kちゃん、ほんとに長い間ありがとうございました!




ちなみに使用した糸は、太い綿糸。藍、玉ねぎの皮、藍と玉ねぎの皮重ね、クチナシの実、茜、
ロッグウッドの木、今回はすっきりきれいめの草木染めでした!