nagomusiの染め織り日記

大分県由布市で、染め織りの体験教室をやっています。

4月の草木染め教室は「かりんの枝、葉、花」

工房の周りにはかりんの木が植えてある。
が、どうも植えっぱなし?実の時期になっても
ぽとぽと落ちてもあまり気にしてもらえない。
私は毎年、2,3個頂き、のどの痛み予防にはちみつ漬けにしている。
これが生で美味しいフルーツだったら、あまり人の来ない場所だとしても
争奪戦なんだろうけど。
事実、栗やさくらんぼの時期は、ほぼ毎日ここに来る私でさえ
なかなか採取することは難しいのです。


そのかりんの木、何だか複雑な樹形でいまひとつの風貌だが
なんとまあ、かわいらしい花が咲くのです!
4月の桜に押され、影はうすいのですが。。。
シンプルでオレンジがかったようなこくのあるピンク色。


今回は強風で折れたらしいまだ新しい枝をタイミングよく?入手!
細かく鉈で砕き煮だしました。
煮だす時にはソーダを入れてアルカリに。染める段階では酸を入れ中和させました。
数日かけて染液を作りましたが、日を置くとさらに赤みが増し
深みのあるいい色になりましたよ。
媒染は馴染みのみょうばん、銅、鉄。