nagomusiの染め織り日記

大分県由布市で、染め織りの体験教室をやっています。

糸染め

せいたかあわだち草の若葉で糸を染めました。
5月、6月、そして今回7月で3回目。
この時期いつも銅媒染で緑を染めるのだが
月が変わるごとに色が変化していくのが面白い。
5月が一番ピュアな緑かな?
今回は少し渋め。
でも毎回お手本や目標があるわけではないので
その時、いただいた色を楽しんでる。


今年はヨモギ、葛の若葉などでも染めてみた。
4月のヨモギはなんともかわいらしい黄緑だし
6月の葛は染液はうすいが青みのある緑。
どれも微妙に違う。
自然の色相の豊かさに改めて感激と感謝です。


今回のせいたかではみょうばんで黄色もだしてみた。 
10月のせいたかはかなり強烈なあの花そのものの黄になるので
淡い黄色をだしたい今回はちょっと意識して
染液や媒染の濃度を薄くしたり、あえて時間を少なくしたら
あれれ?ちょっとひかえめすぎ?
も一回草をとってきて染め重ねる。
納得の色。最近染めた黄色の中で一番好みの色になった。
考えてみたら、まだ若葉のせいたか、どうやったって
秋のあの色は出ないのだ。安心して時間をかけてもいい塩梅の黄色。
また、近いうちウールや綿も染めてみよう。


最後に水洗いする時、若葉とはいえすごい泡!
洗剤で洗っているかのような。さすがはあわだち草!
これで体とか頭とか洗えたらいいのになあと思いつつ
(聞いたことないなあ)ざあーっと流す。
ちなみにうちでは無患子(むくろじ)の実から作った
ムクロジーナという液体せっけんを使っている。
いつかこの実をつぶして直に洗ったり
染めたりしてみたいなあ・・・