nagomusiの染め織り日記

大分県由布市で、染め織りの体験教室をやっています。

綿紡ぎくるくる

月に一回、ここの工房で綿紡ぎの会がある。
Rさん指導の元、みんな自分のペースでくるくる回す。
スピンドルはそれぞれだが、その中でもRさんの影響で
東ティモールで使われているというシンプルなものを
使っている人が多い。


ただの棒といえば棒なのだが、東ティモールの男性がそれぞれの
妻のために、かたい紫檀の木の中心をたてに切って
手で削っているものらしい。なので形もひとつたりとも同じものは
ないし、何ともいえない触感。味わい深いスピンドルなのだ。
それによく回る。木の中心使っているから、という理由のほかに
これには遠い異国で糸を紡いでいた、という記憶がすでに宿っている
ようである。販売用に作るわけではないらしいので
たまたま縁あってここにある。それ自体で存在感がある。
あとは、このスピンドルに受け入れてもらうべくただただ回して、
できた糸を愉しむ。


この無心な時間にもみなはまっているようだ。